(;m;)大好きな作品と作者さんが渋からいなくなっていて切ない…。
ピクシブは調子に乗ってブクマしまくって満足していたらある日突然削除されてたりしてすごい衝撃を受けます。
…orz


ちょこっと書いて満足した音也話独白、とっても別人ですみません。
音也はいい子だけど実はいい子であることに縛られてたりすると萌える。嫌いって言えないとか。
むしろ思ったらいけないと思ってたりとか。だからそういう感情の強い役の演技ができなくて悩んじゃうとか。トキヤさんあたりにそんな人間がいるわけないでしょう、っていわれて本当は神様なんて大嫌いだったとかいう展開もおいしいです。もぐもぐ。cpじゃなくてもいいな！
そんでばーっと感情吐露とかね！…っていう話まで持っていけなかった小話。

***

まっしろい色が強く頭に残っている。
 
部屋も人もそこに溶けるように母さんも。細いきれいな、やっぱり白い指で俺の頭をなでながら「恨まないでね」と言った。
貴方を置いていってしまった本当の両親も、これからあなたを置いていく私も、あなたに降りかかる困難の全ても。
どうか恨まないでね。
「神様はおそばにいらっしゃるから」と。
 
彼女は恨まなかったのだろうか。大切な姉を孕ませた挙句姿を消した男や理不尽に命を失う自分の人生を一度も憎らしいと思うことはなかったのだろうか。
 
「だけど優しい人ばっかりだったし良くしてもらったし俺は全然さみしくなんかなかったよ」
 
そういって笑ってみせる自分も。
 
「嘘だ嘘だ本当は、捨て…捨てたことあるんだ形見なのに、どうしてってどうして俺だけって投げ捨てて、踏んで、普通のことがうらやましくて。手をつないで家に帰る子供が、そんなの見るたびに俺はかわいそうな子だと思った。施設の子が夜に泣くのもたまらなく嫌だった。有名になって、俺のこと知ってほしい、そんなの嘘なんだ罵ってやりたい。お前のせいだ、お前が置いて行ったからって」
 
こんなふうに思ってしまうわるいこだから神様は僕から多くを取り上げたのですか。
何度反省すれば僕にかえしてくれるのですか。
ぼくはかえるいえがほしい。てをつないでくれるあたたかひとがほしい。
だきしめてくれる、いいにおいのするひとが、そばにいてほしい。
 
かみさま。
 
ねぇ、かみさま。
 
真っ白い部屋、真っ白いシーツと白い指、顔も思い出せないその人がどうして笑っているのかずっと不思議だった。「うらまないでね」と口が動く。
なんと返事をしたのかは、もう覚えていない。





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